機動戦士ガンダムザクIIのデザイン秘密とバリエーションが多い理由

機動戦士ガンダムは増えすぎた人口対策と自然破壊を防ぐため、表向きは宇宙に住居として製造されたスペースコロニーに人々を住まわせることをしながら、裏では地球連邦軍がエリートとして地球から宇宙を管理、支配していたことからサイド3が独立自治権を訴え、

ジオン公国と名乗り地球連邦軍に独立戦争をしかけるという大まかなストーリと共に、連邦軍の本拠地であるジャブローに「コロニー落とし」を実行しながら、大量のザクが侵略して連邦軍を壊滅寸前に追いこんだことで、ガンダムを作成する「V作戦」が実行された。


こんな感じでストーリーが展開していくのですが、筆者としては、ザクのデザインやどんな位置づけで作成されたのか?ガンダムよりも弱いのにバリエーションが豊富なのか?など大人になるほど疑問点が増えておることから、ジオン軍の主力モビルスーツ(以下:MS)

ザクが本格的にガンダムと交戦する前に、今回はザクの不思議を分析したいと思います。

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目次

・ザクの名前とメカデザインは何を基準に作成されているのか?
・ジオン公国はどんな位置づけでザクを作ろうとしたのか?
・ザクのバリエーションが異常なくらいに豊富にあるのは何故なのか?

ザクの名前とメカデザインは何を基準に作成されているのか?

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機動戦士ガンダムに登場するザクは30対1という、地球連邦軍との戦力差を極力有利にするため、連邦軍が主力である艦隊戦主体の長距離攻撃や連携を取るためのレーダー。誘導ミサイルなどの兵器を無効化出来る、ミノフスキー粒子の開発で近接戦闘主体となり、

同じ技術でザクが量産されたことで、サイド5を守るルウム戦役で8割の戦力を失ったことから、連邦軍からは脅威となってしまったのですが、そもそもザクの名前とメカデザインはどういったものを基準に作成されたのでしょうか?


ミリタリーオタクからはA6Mの型式番号や緑にグレーかかった黒の配色、資金難の割に安価で性能のいい部分が零式戦闘機(通称:ゼロ戦)に似ており、後期に廃れていく部分も同じであることからモデルでは?と言われていますが、実際には全く関係無し。

裏事情としては、富野由悠季氏がスケッチしたデザインから、ガンダムをデザインした大河原邦男さんが自宅にあった背広とガスマスクを参考にして作成したと語られている。


また当時はスポンサーの許可を取って作成されるのが慣例だったようなのですが、何故か
ザクに関しては特にクレームがなく、2つくらいのデザインでGOサインが出ていること
からガンダムよりは重視されていないかったのかもしれません。


ただ頭部のモノアイ(目)に関しては富野氏の指示とスポンサーの要求という説が、漫画
機動戦士ガンダム THE ORIGIN」22巻192ページ目にあり、敵らしさを重視したという
説があることからザクは侵略する敵という位置づけなのかもしれませんが、実際には、

ザクという名前はサンライズの慣習であるダジャレで決めた説「雑魚」と軍隊で攻めるという感覚で、その際の靴音が「ザクッザクッ」という組み合わせであることを公表しているようですので、この点が有力な説である可能性が高い。


現在でも「公式」を謳っていろいろな説が出ているが、実際には名前の由来とモノアイ、当時のアニメ設定画は左から見るのが慣習だったことから、腕が隠れないようシールドを左にしていたのを右に変更したくらいが、基準として形成されていただけであり、

それをMSデザイン担当の大河原邦男さんがまとめただけですので、ほとんどの説は
ファンやマニアによる憶測に過ぎない。


しかしザクは現在に至っても人気MSの1つに上げられることから、安易に考えた設定だけでも、深読みしてしまうファンが増えているのは仕方が無いことなのかもしれませんね。

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ジオン公国はどんな位置づけでザクを作ろうとしたのか?

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ジオン公国がコロニー落としと同時に奇襲作戦で地球連邦軍に対し、優位に独立運動をするため、近接戦闘型である人型ロボットのザクを量産して、サイド1、2、4を壊滅させる勢いまでに戦火を広げるのですが、そもそもどんな位置づけでザクは製造されたのか?

ファンであるあなたはザクの製造過程を的確に答えることが出来るでしょうか?


ザクの元はコロニー製造などで使用されていた人型機動ロボットを改良したものであり、

ミノフスキー粒子の合成が成功したことで、膨大エネルギーの核でさえ閉じ込めることが可能。これらと木星で取れるヘリウムと合成することで「ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉」という膨大な出力を持ちながら、安定した動力源の作成に成功する。


連邦軍よりも5年前にMS-05 ザクI(旧ザク)として量産を始めるがジェネレーターと
呼ばれるエネルギー出力が低いことから、戦闘的に改良されたザクⅡが完成。

これが作品中で「ザク」と呼ばれるジオン軍MSの標準となったというわけです。


ちなみにザクが単体で弱い(?)のも、ガンダムのやられメカだからという、大人の事情があるようですが、現実には質、量共に勝っていた連邦軍に対し、安価でありながら性能が高く、武器を無くしても左肩のスパイクアーマでの特攻など格闘戦で渡り合える。


また武器においてもオプション性を高めているので、ザク・バズーカを始め、斧の刃から高熱を出して装甲を溶かす「ヒートホーク」相手に投げつけると拡散して爆発する「クラッカー」使い捨ての大型弾頭ロケットランチャー「シュツルムファウスト

第19話でランバ・ラル隊のステッチ伍長のザクⅡJ型に装備されていた「脚部3連装ミサイル・ポッド」ジオン軍の戦車であるマゼラ・アタックの175mm砲を利用した「マゼラ・トップ砲」など、これでもか!というくらい汎用性に長けていることから、


実質資金難であったジオン軍に取って、かなり重宝されたMSとなっている。


そんな感覚で組織戦でも負けないように考えていることから、各部破損してもブロックごとにハンドメイドで交換出来るように作成されており、メンテナンスも比較的簡単に出来るように、しっかりと計算されていることや、士気高揚を狙っての専用カラーがあるなど、

コアなマニアの心をくすぐるものが、存在しているのですが、そんなザクも後期にはガンダムの廉価版であるジムの3機1小隊集中砲火に勝てず、終盤では参入しても勝てないということが多くなるため、富野氏は時代の流れとして描きたかったのかもしれませんね。

ザクのバリエーションが異常なくらいに豊富にあるのは何故なのか?

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ザクのバリエーションは作品内で登場するザクⅡだけでも、冒頭の説明に出る初期量産型ザクII(核装備C型)量産型ザクII(宇宙装備型ザクⅡF型、地上用ザクⅡJ型)後期量産型ザクII(F-2型噂ではシャア専用機のS型と同レベルとも言われている)と多く、

カスタム化された専用機や試作タイプを含めると数十以上にも及ぶことから、何故こんなに
バリエーションが多いのか?
ファンで無くても不思議に思えてしまう。


この理由もプラモデル企画「MSV」でスポンサーが売り上げを伸ばそうとした、大人の事情が深く関係しているのですが、それを抜きにして考えるならばザクはジオン軍の財政難やパイロットが比較的安易に操作出来る割に、安価で機動性が高いことが上げられる。

実際に宇宙要塞ア・バオア・クー攻略時にザクに乗る学生パイロットが多いことや、ザクからの流用で陸戦格闘MSのグフや安価な水陸両用MSアッガイなどが製造されている。


また後期には「統合整備計画」としてザクを基準に規格が統一されていることから、ザクに対する信頼性が高かったのでは?と思えて仕方が無いのですが、この点を証明する部分は今のところ解明されていないため、筆者の想像に過ぎないことをお断りしておきます。

レクタングル(大)
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