ジオン公国がコロニー落としを決行した経緯!戦略的要素を含んで解説

ジオン公国が生まれたのもジオン建設の父、ジオン・ズム・ダイクンの思想から平和的
外交でサイド3をジオン共和国として自治権を持って完全独立しようとしたのですが、

地球とスペースコロニーと呼ばれる宇宙移住区を地球連邦軍が完全に支配、搾取していることから、自治権を拒否。同時にそのことを手ぬるい!と思っていたデギン・ソド・ザビがチャンスと見て暗殺行為に走り、政治的策略でザビ家独裁で国を立ち上げたという。


ザビ家がジオン公国と名乗り独立戦争をしかけるまでの経歴を理由をお話致しました。


しかしこれだけでは、圧倒的な戦力差である地球連邦軍には30対1の差を埋められる
ほどの戦力は無く、ガンダムが開発されるV作戦にまで及ばないと思えて仕方が無い。


しかし地球連邦軍はルウム戦役と呼ばれるサイド5での戦いにより8割が壊滅!


ジオン公国は破竹のように戦果をあげていくことになるのですが、何故はそこまでの
戦果があげられたのか?今回はその点について深く分析していきたいと思います。

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目次

・ジオンは何故コロニー落としを行いサイド2を地球に落としたのか?
・ルウム戦役で地球連邦軍を壊滅寸前にしたジオン軍の3つの戦略とは?
・結局、コロニー落としは成功したのか?レビル将軍の運命はいかに?

ジオンは何故コロニー落としを行いサイド2を地球に落としたのか?

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ジオン公国として独立戦争を仕掛けたものの、実際の戦力差は30対1と圧倒的な不利であることから、何かしら戦略が無いと絶対に勝てないのですが、ガンダムファンならご存知であるように、アニメのオープニングや冒頭説明でも出てくる「コロニー落とし」が、


地球連邦軍の壊滅を行うために、最初の切り札として何と2回も行われている。


コロニー落としとは宇宙にあるスペースコロニーをそのまま地球に落とすことであり、核パルスエンジンを使っていることから「どでかい核爆弾」という感覚。地球に落ちれば大陸の1つ消し飛ぶくらいの威力なので、この点からして非人道的なのですが、

ジオンが連邦軍に勝つには、そのくらいしないと勝てないくらいの戦力差だったことから
総帥のギレン・ザビは地球連邦軍の本拠地である南米の「ジャブロー」を壊滅して
短期決戦に持ち込みたかったくらい、戦力に余裕が無かったのである。


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※ウィキペディアの構図を参考に改良。あくまでも
 イメージとしてスペースコロニーの配置を示しております。


コロニー落としをする前に月の裏側の都市グラナダを筆頭にサイド1、2、4を戦略。


この理由もジオン公国はサビ家の「優秀な人種はジオンに賛同しておりサイド3に移民すべき!」という思想で演説後、戦争を仕掛けていたので、他のコロニーにいるものは無能な輩か地球連邦軍と密接している敵対者と思われていたらしく、内部調査の結果から、

ほとんどが連邦軍を支持しているものばかりのため、奇襲により占領することになった。


またジャブローへ壊滅的なダメージを与えるために、サイド2を落とす「ブリティッシュ作戦」を行ったのも、連邦軍寄りの政策を行っていたため、見せしめに中の人間を毒殺。

コロニーの核パルスエンジンと呼ばれる動力を使い自由落下で地球に落とされたのです。


実際に落ちたのは機動戦士ガンダムの冒頭で見たオーストラリアのシドニーであり、大陸の
半分が吹っ飛ぶという惨事だったのですが、サイド7の前にあるルナツーからティアンム中将
以下が阻止に加わったこともあり、何とかジャブローへの落下を阻止。


日程が1月3日から1月10日までだったため、「一週間戦争」と呼ばれるのですが、

地球連邦軍はジオン軍の3つの策略によって8割が壊滅状態となってしまうルウム戦役
により、渋々一時休戦にまで追い込まれることになってしまうのです。

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ルウム戦役で地球連邦軍を壊滅寸前にしたジオン軍の3つの戦略とは?

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コロニー落としに失敗したジオン軍は、再度コロニーを奪うためにサイド5を狙うことになるのですが、この理由も最初のコロニー落としでサイド6が中立を宣言!地球の軌道に落とせるのがサイド5しか無かったため、狙われる羽目になってしまう。


サイド5を奪う戦いはサイド5の通称から「ルウム戦役」と呼ばれており、地球連邦軍の将軍であるレビルも、そのことを理解していたため、宇宙軍だけでもジオンの3倍以上の戦力をつぎ込み、コロニー落としを阻止!


これでジオンを蹴散らせると万全の体制を整えたにも関わらず、結果だけを見てみれば
地球連邦軍は8割以上もの戦力を壊滅させられてしまうのです。


その理由も以下の3つをジオン軍は切り札としていたからだと筆者はそう考えている。


一つ目はミノフスキー粒子の発見と散布が圧倒的な勝因の鍵を握っている。


ミノフスキー粒子とはジオン軍の研究者であった「ミノフスキー博士」によって見つけられた粒子であり、ガンダムのビームライフルや戦艦のビーム砲、メガ粒子砲など、光の粒を一定の法則で凝縮、拡散することで、物質として発生させることが出来るのですが、

これが多いところはIフィールドと呼ばれる磁場を発生させることから、鏡が光を反射するように、妨害となり、電波や誘導ミサイルなどの制度が極端に悪くなることから、結果として近距離攻撃でないと当たらないという大惨事が発生してしまった。


それと同時にIフィールドは大量の熱を抑え込むことが出来、核ですら中に封じ込められることから、その点に目を付けたジオン公国が全面バックアップで人型兵器であり近接攻撃を得意とするモビルスーツ(以下MSと呼称)を作成することが可能となった。

このことでジオン軍は地球連邦軍の長所であった誘導兵器を封じ込めると同時に殲滅出来る兵器を開発することに成功したため、宇宙戦艦マゼランやサラミス、セイバーフィッシュなど誘導兵器主体の宇宙戦闘機では、3倍以上の差もあまり意味が無かったのです。


二つ目はエースパイロットの存在。ルウム戦役にはシャア・アズナブル中尉や黒い三連星であるガイア、マッシュ、オルテガの3人など、英雄と呼ばれるものたちを中心に統率の取れた戦闘により、比較的軽傷で済んだという部分。

地球連邦軍の8割がミノフスキー粒子の影響とMSの圧倒的な戦闘力で壊滅状態になってしまうのですが、それだけでは8割も破壊することは難しいために、現場での士気高揚や統率力あってのものだと、筆者はそう感じている。


特にシャア・アズナブルはわずか20歳の将校でありながら、宇宙巡洋艦サラミス4隻、宇宙戦艦マゼラン1隻を圧倒的な力で撃墜したことから、乗っていたザクⅡS型の色から「赤い彗星」と恐れられ、その光景は圧倒的な敗北しか見えなかったとか?


この点は機動戦士ガンダム The originでアニメ化されているためそちらを参照すると、当時の世界観が理解出来ると思いますが、優秀なパイロットや指揮者が統率をして、混戦でも効果的に戦えるように訓練されていたことが、重要な点であることには変わりない。


三つ目はレビル将軍が黒い三連星に拉致され人質になってしまったことです。


ジオン軍の奇襲とも言える作戦で誘導兵器が利かない以上!交戦しても無駄と悟ったレビル将軍は、主力艦隊をサイド5であるルウムへ集結。何とかしのいでいたようですが、対抗策が無い以上、戦力の差も意味も無く、黒い三連星によって捕虜となってしまう。


こういったことからジオン軍の士気高揚となったのか?それとも地球連邦軍の戦意低下となったのか?どちらにしても、相手にならないセイバーフィッシュやサラミス艦であったことから、ジオン軍はほとんどダメージを食らうことなく連邦軍をあっさり壊滅。

地球連邦軍はほとんど反撃が出来ない状況でジオン軍は圧倒的勝利を収めたのでした。

結局、コロニー落としは成功したのか?レビル将軍の運命はいかに?

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ルウム戦役で大勝利に終わったジオン公国は、サイド5をジャブローに落とそうとするのですが、この戦いでレビル将軍がサイド5を基点として応戦してしまったことが災いしたことにより、コロニーを移動させるほどの推進力が無く、放置せざるを得ない状況。


また圧倒的敗北を食らった地球連邦軍は逃げ帰るように資源衛星ルナツーに戻り
篭城をするようになるのですが、レビル将軍はいったいどうなってしまったのか?


ここでも総帥であるギレン・ザビはレビル将軍の使い道を理解しており、宇宙全体に
自分達の優秀さとレビル将軍を人質に取っていることを雄大に演説!

南極条約を結び、地球連邦政府に「独立自治権」「地球連邦軍の軍備の縮小」など有利な休戦条約を結ぶ予定だったのですが、思いもしなかった出来事により、地球連邦軍とジオン軍は8ヶ月以上も膠着した戦いに流されていくのでありました。


ここまでの富野由悠季氏の世界観を見るだけでも、実際に戦争でも使えそうな戦略ばかりなので、マニアほど魅入られるように、のめり込んでしまうのですが、ここでのポイントはいかにして弱点を付き、自分達の長所を引き出しながら、戦力差をなくすという部分。


特に地球連邦軍は30倍以上の軍備を持っていたのに、全く役に立たないまでに追い込まれたので、「どんなに優れていると思っても油断大敵である」という部分を、今回の教訓として、考えさせられる部分かもしれませんね。

レクタングル(大)
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